第7代会長ごあいさつ
第5代会長金澤一郎先生、第6代会長金岡祐一先生の後を継いで、平成28年4月に第7代会長に就任しました長野です。会長として一言ご挨拶申し上げます。
日本生命科学アカデミーは、前身の日本医歯薬アカデミーを含めますと平成29年に30周年を迎えました。この間、日本学術会議が七部体制であった昭和62年以来今日まで、第七部を構成する研究連絡委員会が主催する講演会、あるいは日本学術会議が平成17年10月に三部制へ移行した後は第二部会員が中心となって主催するシンポジウム等への経済的支援をはじめとする学術活動を主要業務としてきました。 現在、日本学術会議第二部は生命科学の学術領域を担当していますので、これと整合を取るため本アカデミーの名称を平成29年4月より日本生命科学アカデミーに改称致しました。
学術研究は申し上げるまでもなく、国の発展の基盤となるイノベーションを生み出し、資源の乏しい日本において高度の教育と研究が日本を世界の先進国に押し上げてきました。昨今のノーベル賞受賞者の増加はその好例でしょう。日本学術会議は日本の研究者を代表する団体であり、学術研究の発展に大きく貢献してきました。
しかしながら、最近の日本の財政赤字は学術研究を支える日本学術会議の活動にも大きな影響を与え、暗い影を落としています。その活動経費は常に削減の方向にあり、十分とは言えないのが現状です。活動の多くは日本学術会議会員のボランティア精神により支えられています。日本生命科学アカデミーでは日本学術会議における活動、特に第二部の生命科学研究の活動を経済的側面から支援を行ってきていますが、この厳しい財政的現状において、このアカデミーの役割は益々重要になってきております。
私は会長として、日本生命科学アカデミーの活動を一層活性化する所存でおります。関係各位の本アカデミーに対する絶大なるご指導およびご支援を切にお願い申し上げる次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
第7代日本生命科学アカデミー会長