日本生命科学アカデミー設立趣意
1987年(昭和62年)10月設立
1 設立の趣旨
日本生命科学アカデミーの前身は日本医歯薬アカデミーであり、平成29年4月に日本学術会議の体制に合わせて、改称致しました。日本生命科学アカデミーは日本医歯薬アカデミーの設立趣旨を踏まえ、民間活力を導入してその活動を拡充することを目的とし、日本学術会議との間で相互補完することを主要な役割としています。
1987年(昭和62年)10月に創設された日本医歯薬アカデミーの設立趣旨を以下に掲載致します。
我が国の医学、歯学、薬学及び医療の基盤の確立と拡大強化を図り、国民の健康水準を向上することは極めて重要である。
ライフ・サイエンス革命の黎明期を迎え、精密・高水準の医療技術の台頭、包括的な医療への質的変化などの趨勢のなかで、人類の幸福のための先見的・創造的な医・歯・薬学の展開、多様なニーズへの対応、医療システム、医・歯・薬学教育の画期的向上を目指すため、長期的展望・国際的視野に立脚し、即応的に機能するような医・歯・薬学研究、医療施策全般にわたり総合的に調整・指導する機関の設立が必要である。
このたび、医学、歯学、薬学、医療の分野における日本学術会議会員を主体とした人々が集い、相諮って日本医歯薬アカデミーを設立し、我が国の医学、歯学、薬学及び医療の発展を図る。
2 活 動
日本生命科学アカデミーの会員は、長期的、総合的、国際的な視野に立って我が国の生命科学研究の推進と医療水準の向上のため、下記の事項について調査、審議を行い、必要に応じ提言を行う。
(1) 創造的な研究の育成と推進
- 研究助成、技術開発助成
- 育成計画の審議、立案、課題選定
- 研究体制の将来計画の審議、立案
- 研究成果の還元についての稟議、指導
(2) 生命科学研究者・教育者の養成と質的向上
- 養成計画の審議、立案
- 生涯教育計画の審議、立案
- 講習会、研究会、懇談会の開催
(3) 生命科学に関するニーズの把握
- 調査の実施
- 関係機関、団体との緊密な連絡
(4) 国際交流
- 海外の生命科学のアカデミー等との交流
- 国際フォーラムへの参加、協力等
- 国内研究の海外紹介
3 運 営
- 任意団体として設立し、個人会員による社団法人として200名程度の会員を目指すが、50名程度で発足する。
- 会員は推薦制とし、正会員の他に客員会員、賛助会員(主として法人、150程度)を設ける。
- 日本生命科学アカデミーの運営経費は、原則として会員の会費をもって当てることとし、正会員の年会費は1万円とし、法人の賛助会員の年会費は1口10万円以上とする。
- また、基金を創るためには、会員並びに本会の趣旨に賛同する個人または団体の寄付を受けることができるものとする。